「筋肉を大きくしたいけど、夏までに間に合うだろうか?」
「早くカッコいい体になりたい。いい方法はない?」
筋トレはつらいですよね。
しかし、筋肉を肥大化させたければ、筋トレは必須です。
筋トレの苦労を乗り越えるために、目標がほしいところ。
おおまかな目安があれば、やる気にも出ますよね。
筋肥大を実感できる一般的な期間を説明します。
そして、筋肉の肥大化にかかる期間を短縮する7つのテクニックを紹介します。
筋トレの成果を実感できるほど筋肉が肥大化するまでの期間は約3カ月
筋トレの成果を実感できるほど筋肉が肥大化するまでの期間は約3カ月です。
ただし、もともとの体形や適切な食事、正しいフォームのトレーニングなど、見た目が変わるほどの筋肥大には様々な要素が絡みます。
「いついつまでに理想の体型になる」という目標も悪くありません。
ですが、長期的に鍛えることをおすすめします。
それとも、理想の体型になった後、しばらくして元の体型に戻りたいですか?
目次へ戻る筋肥大に大切な3要素
筋肥大に大切な要素は以下の3つです。
- 刺激
- タンパク質(必須アミノ酸)
- 休養
刺激
筋トレの目的は筋肉を刺激することです。
刺激することで、筋肉の合成感度が高まります。
逆に長い間刺激がなければ、体はその筋肉をあまり使わないものと判断し、分解してしまいます。
筋肥大だけでなく、筋肉の維持にも刺激は必要なのです。
タンパク質
効率よく筋肉を鍛えたいなら、材料であるタンパク質が必須です。
合成感度が上がっても、材料がなければ筋肉は増えません。
タンパク質、特に必須アミノ酸(EAA)を取り入れることで、筋肉が増えます。
必須アミノ酸とは、体内で作れないアミノ酸です。
体は筋肉の合成と分解を繰り返しています。
筋肉を分解してできたアミノ酸は合成の時にも使われますが、一部は廃棄しているのです。
廃棄した分のアミノ酸を補充しないと、筋肉は減ってしまいます。
だから、体内で作れない必須アミノ酸が一定量必要なのです。
筋トレしている人のタンパク質摂取量は1㎏あたり1.6g。
十分とれていますか?
休養
適度に休養を取らなければ、筋肥大の効率が悪くなります。
筋トレは筋肉を刺激し、傷つける行為です。
傷ついた筋肉が、今のままでは足りないと判断して、以前よりも大きくなります。
しかし、大きくなる前に筋トレをすると、筋肉についている傷が悪化します。
まるで、ひびが入ったまま修繕していないコンクリートをハンマーでたたいて、ひびを大きくするようです
筋肉を限界まで酷使すると、回復まで48~72時間かかります。
疲労が残ったまま筋トレすれば、オーバートレーニングになりますよ。
筋肉の肥大化にかかる期間を短縮する7つのテクニック
筋肉の肥大化にかかる期間を短縮するテクニックを7つ紹介します
以下の通りです。
- 特異的ウォームアップで総負荷量を増やしつつ筋肉を温める
- マッサージやアクティブレストでアフターケア
- ピリオダイゼーションで慣れを防ぐ
- 関節の可動域を目いっぱい使う
- 1回8秒以内
- 低負荷高回数で体脂肪を燃やす
- クロノタイプを意識する
特異的ウォームアップで総負荷量を増やしつつ筋肉を温める
特異的ウォームアップとは、実際の筋トレと同じ動きを低負荷ですることです。
体を温めながら総負荷量を増やすことができます。
1RMの30%からはじめて、体を温めましょう。
体温が上がれば、冷えているときよりも高負荷や高回数をこなせます。
マッサージやアクティブレストでアフターケア
あなたの筋トレのアフターケア、正しいですか?
定番のアフターケアはいくつかありますが、実は効果に違いがあります。
例えば、冷却すると筋肉痛の予防や疲労回復に役立ちますが、筋肥大の効果が下がってしまうのです。
アクティブレストで血流を浴すれば筋トレの効果が高まります。
しかし、疲労感が長引くことも。
筋肥大を狙うなら、「マッサージ」または「アクティブレスト」で筋肉に栄養を届けやするとよいです。
ピリオダイゼーションで慣れを防ぐ
ピリオダイゼーションとは、負荷や動きに変化をつけることです。
例えば以下のパターンです。
- 1セット目:1RMの70%の負荷
- 2セット目:1RMの75%の負荷
- 3セット目:1RMの80%の負荷
- 1セット目:普通のプッシュアップ
- 2セット目:横向きのプッシュアップバーでプッシュアップ
- 3セット目:縦向きのプッシュアップバーでプッシュアップ
変化をつけることで、刺激の慣れを防ぎます。
不慣れな刺激には筋繊維の使い方が最適化されていないため、多くの筋繊維が刺激され、筋トレの効果が大きくなります。
関節の可動域を目いっぱい使う
筋トレするとき、関節の可動域を広くすると筋トレの効果が上がります。
関節の使い方で、中間で止めるパーシャルレンジ、可動域を目いっぱい使うことをフルレンジと言うのです。
パーシャルレンジよりもフルレンジのほうがつらいですが、筋トレの効果も高くなります。
1回8秒以内
筋トレするときは1回の動作を8秒以内にしたほうがいいです。
8秒以上、いわゆるスロートレーニングの場合、筋トレの効果が下がります。
また、「筋トレをするときは筋肉を意識したほうが有効」という意見もありますが、正しいのでしょうか?
「筋肉を意識すると効果が上がる」は動作がゆっくりの時だけで、動作が早いときの効果は差がなかったようです。(R)
むしろ、筋肉よりも姿勢や重りの動きなどに意識を向けたほうが、筋トレの回数を増やせます(R)。
筋肥大の効率を求めるなら、筋トレはゆっくりではなくて素早くしましょう
低負荷高回数で体脂肪を燃やす
低負荷高回数で筋トレすれば、筋肉を鍛えつつ体脂肪を減らせます。
「腹筋を割るには体脂肪を減らせ」という話と同じです。
筋肥大の効率は、総負荷量(負荷 x レップ数 x 週のセット数)で決まります。
つまり、低負荷でも回数が多ければ筋肉は増えるのです。
そして、会話できるくらい低負荷な筋トレなら、エネルギー代謝は有酸素系を使います。
エネルギー代謝は運動の負荷の高さから、順にクレアチンリン酸系、解糖系、有酸素系の3通りあります。
会話できる程度の負荷(最大心拍数の40~55%)で筋トレすれば、有酸素運動と同じように、脂肪を燃やせるのです。
低負荷高回数で筋トレすれば、体を絞りつつ筋肉を増やせます。
筋肉を増やすだけよりも変化が分かりやすいため、モチベーションにもなりますね。
クロノタイプを意識する
クロノタイプを意識すれば、筋トレの効率が上がります
クロノタイプとは、どの時間帯に力を発揮しやすいかを指します。
いわゆる朝型・夜型のことです。
睡眠クロノタイプ診断なら、ライオン型、クマ型、オオカミ型、イルカ型のことですね。
クロノタイプによって運動に適した時間が違います。
クロノタイプ別の筋トレに適した時間帯は、朝型(ライオン型)は11時、昼型(クマ型)は14時、夜型(オオカミ型、イルカ型)は17時です。
これほど時間帯が違う理由は、体温の上がり方が違うため。
体温は運動のパフォーマンスに影響します。
体温が低いときに運動すると、体温が高いときよりも25%も質が下がってしまうのです。
筋トレのパフォーマンスを向上すれば、短期間で筋肥大化できます。
クロノタイプを知っておけば、自分の集中しやすい時間帯も知ることができますよ。
筋肉を肥大化させたいなら長めに期間を摂ってじっくり鍛えよう
筋肥大を実感できる一般的な期間を説明し、
筋肉の肥大化にかかる期間を短縮する7つのテクニックを紹介します。
筋肥大が実感できるまでにかかる期間は約3ヶ月です。
もちろん、個人差があります。
筋肉の肥大化にかかる期間を短縮する7つのテクニックは以下の通りです。
- 特異的ウォームアップで狙った筋肉を温める
- マッサージやアクティブレストでアフターケア
- ピリオダイゼーションで慣れを防ぐ
- 関節の可動域を目いっぱい使う
- 1回8秒以内
- 低負荷高回数で体脂肪を燃やす
- クロノタイプを意識する
筋肥大を短縮するテクニックを紹介しました。
しかし、短期間で得た筋肉は、短期間で失います。
せっかく身に着けた筋肉を失うのは、もったいないですよね。
筋肉は代謝に影響し、運動は頭を良くします。
明利っとだらけですし、焦らず長期的に取り組みませんか?
理想の肉体を得た苦労を、もう何度も経験したいなら別ですが。