
「ダイエット目的でコーヒーを飲もうと思うけど、焙煎の深さはどのくらいがいいの?」
「深煎りと浅煎りってどう違うの?」
コーヒーを淹れるまでの作業の一つ「焙煎」。
単に豆を加熱するだけですよね。
しかし、目的をもってコーヒーを飲む場合、焙煎の影響は軽視できません。
焙煎の深さの違いを意識しないと、健康や味などが目的とは違ってしまうかも。
この記事ではコーヒーの深煎りと浅煎りの違いを紹介し、焙煎による成分の変化を説明します。
コーヒーのサブスクならPostCoffee【ポストコーヒー】コーヒーの深煎りと浅煎りの主な違い 3項目
コーヒーの深煎りと浅煎りの主な違いは以下の通りです。
- 味と香り
- おいしい淹れ方
- 成分
その1 味と香り
まず、コーヒーの深煎りと浅煎りでは味と香りが違います。
深煎りは苦味が強く、コクがあります。
ブラック缶コーヒーのイメージそのままです。
浅煎りは酸味や甘味が強めです。
おいしい浅煎りコーヒーは本当にすっきりしています。
「砂糖を入れたらフレッシュジュースみたいな感覚で飲めそうだ」と思ったほどです。
その2 おいしい淹れ方
深煎りと浅煎りの違いは、おいしい淹れ方です。
ドリップでコーヒーを淹れる様子について、あなたはどんなイメージがありますか?
ドリッパーに少しずつお湯を注ぎ、フィルターからポタッ、ポタッとにじみ出るイメージではありませんか?
それで合っています。
- ドリッパーにコーヒー粉を入れる
- お湯を少しだけ、粉全体に含ませるように注ぐ
- 蒸らす(約20秒)
- 中心から「の」の字を描くようにゆっくり注ぐ
- 外側まで来たら一旦ストップ
- ドリッパーの水面が下がるのを待つ
- 手順4~6を繰り返す
ただ、浅煎りの場合は手順4~6の時に多めにお湯を注ぎます。
じっくり入れていると雑味が出てしまうためです。
3分以内に淹れ終わるペースで、特に1回目はたっぷり注ぎましょう。
その3 成分
焙煎の深さでコーヒーの味が変わるのはなぜか。
化学反応が起きて、元の成分が別の成分に変わるためです。
焙煎前はショ糖や酸が多く含まれるため、酸味や甘味が強め。
焙煎を深めることで、ショ糖や酸が苦み成分に変わっていきます。
コーヒーのサブスクならPostCoffee【ポストコーヒー】
焙煎で発生する化学反応と各成分の効果
コーヒー豆を焙煎すると様々な化学反応が生じます。
主要なものは以下の通りです。
- ショ糖 → カラメル(カラメル化)
- ショ糖+アミノ酸 → メラノイジン(メイラード反応)
- クロロゲン酸+水 → キナ酸+カフェ酸
- トリゴネリン → ニコチン酸+NMP
焙煎で生じる成分についてはこちらへ
コーヒー豆に初めから含まれる成分と主な効果
コーヒー豆に初めから含まれている成分と主な効果を列挙します。
カフェイン
- 脂肪燃焼を後押しする
- 興奮作用により、食欲を抑える
- 覚醒作用
- 疲労を忘れる(筋トレのパフォーマンスアップ)
- 焙煎しても特に変化なし
クロロゲン酸
- 脂肪燃焼を後押しする
- 糖質の吸収を遅くして、脂肪の蓄積を防ぐ
- 抗酸化作用も強い
- 焙煎すると減る
トリゴネリン
- 神経細胞の活性化、および神経伝達回路の再構築
- 焙煎すると減る
その他
赤文字は、焙煎すると減る成分です。
- ショ糖
- 多糖類
- アミノ酸
- タンパク質
- 脂質
- 灰分(ミネラル)
- 酸(リンゴ酸、クエン酸など)
焙煎すると増える成分と効果
焙煎することで増える成分は以下の通りです。
- カラメル
- メラノイジン
- キナ酸
- カフェ酸
- ニコチン酸
- NMP
カラメル
着色料。
糖からできたカラメルは特に害がない。
メラノイジン
抗酸化作用。
脂質の酸化を防ぐ。
キナ酸
尿を酸性に保つことで、尿路感染症や尿管結石を予防。
アルツハイマー病の予防。
カフェ酸
抗酸化作用。
ニコチン酸
ナイアシンの一種。
タバコのニコチンとは別物。
血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。
糖質、脂質、タンパク質の代謝を助ける。
NMP(N-メチルピリジニウムイオン)
副交感神経を刺激することで、リラックス効果がある。
コーヒーのサブスクならPostCoffee【ポストコーヒー】
まとめ:浅煎りと深煎り、それぞれの特徴を活かした飲み方を
コーヒーの深煎りと浅煎りの違いを紹介しました。
焙煎の深さが違えば、以下の点に違いが現れます。
- 味と香り
- おいしい淹れ方
- 成分
また、焙煎による成分の変化を説明しました。
焙煎の深さで味や健康成分に違いが出ます。
コーヒーの主な健康成分「クロロゲン酸」「トリゴネリン」を優先したいなら、浅煎りがおすすめ。
ただ、成分のバリエーションは深煎りのほうが広めです。
おいしく飲めるコーヒーが一番ですね。